2011年10月1日土曜日

修理再生

こんにちは、工場のM沢です。
10月に入り、の前から軽井沢はもうすっかり秋の空気になっております。
今年こそ早めに冬支度(薪の準備)をしたいです!

さて、私どもは家具を作るのが主たる業務ですが、修理再生ももちろん承っております。
この度は、軽井沢町のO様から数点の家具の修理依頼をいただきましたので、ご紹介させていただきます。 

まずは一人掛けのソファー


 O様によりますと、40年程前に東京の新橋の椅子屋さんに作ってもらったとの事です。
近年はサラリーマンの街 新橋と言われていますが、当時は職人の街だったそうです。

さて、ソファーですが張地は本革張りです。表面がひび割れなど劣化が進んでおりますが、さすが本革!とってもいい味出ています。内部にはおそらくコイルスプリングが仕込まれており、良い弾力がありますが、スプリングが割れているか、バンドが切れているかしており、少々弾力性がアンバランスになっています。
肘掛と脚はカバ材が使用されておりますが、傷と塗装がところどころ剥がれています。

今回の修理では、
・内部材(スプリング、バンド、ウレタン)の交換
・木部の塗膜剥離、素地調整、再塗装

を施す予定です。張地の革ははがしてみて、革の状態により張り替えるか、そのまま使用するかを判断しようという事になりました。


続いて、ソファーと一緒に作ってもらったというティーテーブルです。


 材料は同じくカバ材です。
経年による塗装の劣化感はありますが、ホゾのゆるみなどはなくしっかりしています。
天板は2枚ハギになっていますが、木の収縮によりハギが切れて3㎜ほど隙間があいてしまっています。
こちらは一度ばらして、天板のハギ直しと塗膜剥離、素地調整、再塗装を行います。






もう一点!
こちらは食卓椅子です。

やはり同じ頃に作ってもらったものだそうです。
本体はナラ材、張地はビニールレザーです。
座面は内部のバンドが完全に切れており、座面が沈んでしまっています。
本体は接合部のホゾが緩み、少々ぐらつきがあります。

今回はぐらつきの補修、再塗装、座面の補修・張替です。


では今回は現状のご紹介まで。
修理の経過については、また追々アップしていきます!


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